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インタビュー

約8.5ヶ月の実践的研修が「専門性」の土台に。新卒同期2名が語るBootUp/ATT研修の実態とその後のキャリア

株式会社エヌ・エフ・ラボラトリーズ(以下NFLabs.)は、セキュリティ領域の専門家を育成するための手厚い教育体制を備えています。

今回インタビューしたのは、新卒の2名。プログラミングに少し触れたことがある程度からスタートした土屋さんと、大学でセキュリティを専攻していた岩永さん。

スタート地点の異なる新卒同期が、約8.5ヶ月に及ぶ「BootUp/ATT研修」を経てどのように成長し、現在どのような道を歩んでいるのか。二人の実体験を通じて、研修のリアルな内容や、そこから広がる多種多様なキャリアパスに迫ります。

土屋 英太郎(つちや えいたろう) :写真左
2024年新卒入社。高等専門学校(電子制御工学専攻)在学中にNFLabs.社員の特別講義を受けたことをきっかけに入社。BootUp/ATT研修を経てマルウェア解析科目の講師を務めたのち、実際のセキュリティ案件にも従事。現在は案件業務を中心に、若手講師の育成やリーダー業務にも携わる。

岩永 有未(いわなが ゆうみ) :写真右
2024年新卒入社。大学の情報システム学部でセキュリティ領域(警告表示の認知など)を研究し、大学とNFLabs.との共同研究をきっかけに入社。BootUp/ATT研修を経て、ペネトレーションテストやWebアプリ脆弱性診断の講師を担当。現在は実践型サイバーセキュリティ学習システム『Purple Flair』の大学導入支援や学生コミュニティのサポートにも取り組む。

約8.5ヶ月にわたる「BootUp/ATT研修」の全容

―NFLabs入社者が受講する、BootUp/ATT研修がどのような内容なのか教えてください。

土屋:一言で言うと、情報セキュリティを基礎からかなり実践的なところまで体系的に学べる研修です。期間は8ヶ月半ほどと長めで、マルウェア解析やペネトレーションテストといった少し尖った分野もしっかりカバーしているのが特徴だと思います。時間帯も9時半から17時まで、ほぼフルタイムで研修に参加する形です。科目によって、座学メインのものもあれば、演習オンリーのもの、座学から演習まで一体で組まれているものとさまざまです。

―研修を受ける前、どのような不安がありましたか?

岩永:セキュリティ分野は専門知識が多くて難しそうと考えていました。大学でセキュリティ領域の研究をしていたのですが、実務ではついていけるだろうかと不安でしたね。とくに、脆弱性や攻撃手法については断片的な知識しか持っていなくて、実際にどう分析・対応していくのかというイメージを持てていませんでした。

土屋:私は学生の頃にプログラミングをちょっとかじった程度で、セキュリティ用語もどこかで少し触れたくらいでした。とくに今自分がよくやっているマルウェア解析は全く触れていなくて。ただ、不安もあったのですが、それ以上に「面白そう」「やってみたい」という興味の方が上回っていた印象です。

―研修の中で、とくに印象に残っている科目はありましたか?

岩永:ペネトレーションテストが一番印象に残っています。実際に手を動かしながら脆弱性を確認していく内容で、攻撃者視点で対応していくのがとても新鮮で楽しかったです。大学で学んでいた知識とリンクする部分もあったのですが、正直、研修でもう一度丁寧に学べてありがたかった面もありました。実際に手を動かしながら学ぶことで、より深く理解できた実感があります。

土屋:「攻撃的OSINT」という科目が、いい意味でギャップが大きかったです。セキュリティって黒い画面にコマンドをゴリゴリ打ち込むイメージだったのですが、公開されている情報をパズルのように組み合わせて有益な情報を引き出していく内容で。単純な手法だけじゃないんだというセキュリティ領域の奥深さに驚かされました。

真逆の得意分野を持つ同期と、気軽に相談できる風通しの良さ

―研修でつまずいた部分や、乗り越え方を教えてください。

土屋:岩永さんが得意とするペネトレーションテストですが、僕はかなり苦戦しました。センスや嗅覚が重要になる科目で、ノウハウを身につけるまでは苦労しましたね。

逆に、マルウェア解析系は元から興味があってモチベーションがあったので、集中して取り組めました。

岩永:私は逆で、土屋さんが得意とするマルウェア解析が苦手でした。挙動やログを見てどこが怪しいのかを見つけるのが難しくて。乗り越え方は、とにかく土屋さんに聞いたり、先輩社員に聞きに行ったりすることでした。研修中も講師にすぐ質問できるので、苦手とする科目でも挫折せずに学びやすいと思います。

土屋:私も同じで、ペネトレーションテストがわからない部分は岩永さんに聞いていましたし、同じ研修に参加している仲間も数十人いたので、聞きやすそうな人に頼ったり、NFLabs.の社員に直接聞いたりと、かなり人を頼った感じですね。

―同期で支え合い乗り越えてこられたのですね。

土屋:まさにそうです。わからないところをお互いに教え合って、強みを補完し合いながら進められたのは心強かったですし、今でも刺激になっています。

岩永:リモートワークが基本の環境なのですが、土屋さんや同期の仲間たちと「一緒に出社して研修を受けよう」と声をかけ合うこともあって、お互いに刺激し合っていました。研修生は50人ほど参加していて、知見を共有しながらコミュニケーションを取っていましたね。

―NFLabs.の社員や環境の特徴として、感じていることはありますか?

土屋:やはり教えるのがとても上手な人が多いです。長年講師を務めている社員の方が多く、セキュリティを学ぶときにつまづきやすいポイントを熟知しているんですよね。頼るとすぐに「そこで詰まるよね」という感じで、的確なノウハウをすぐに提供してもらえる。若手がスキルを高めやすい環境だと感じています。

岩永:意見が言いやすくて風通しがいいなと感じています。若手社員が多いので年代が近くて仲良くなりやすいですし、さまざまな業務経験を積んだ先輩社員からも多くを学べる。学びやすく過ごしやすい会社だと思います。

研修が生きた現在の業務。マルウェア解析の最前線から大学連携まで

―現在の業務内容を教えてください。

土屋:現在は業務の多くをセキュリティ案件が占めています。実際のマルウェア解析を担当するほか、CTFの問題作成にも携わっています。比率としては案件業務が8割ほどです。現在は、僕自身が講師として現場に経つことは少なくなってきており、後輩講師の育成を担当するようになりました。

岩永:私もペネトレーションテストやWebアプリ脆弱性診断の講師を担当しているのに加えて、大学や学校への出張講義もあります。また、Purple Flairの大学導入支援として、教授たちと打ち合わせをしながら連携を進めるのも私の担当です。さらに、女子学生のコミュニティを支援して進路や就活についての質問に答えたり、親子向けプログラミング教室を行うなど、幅広く動いています。私も今年度は講師業がやや少なくなり、大学連携の比重が増えていく予定です。

―担当業務も年々変化しているのですね。研修で学んだことは現在の業務にどう生きていますか?

土屋:実際のセキュリティ案件に入ったとき、研修でやってきたことがそのまま武器になっていると実感しました。CTFの問題作成でも、研修の知識をベースに発展的な内容を自分で調べて形にできる。あの8.5ヶ月がすべての土台になっていて、さらに技術を深掘りする選択肢がどんどん広がっていく感覚です。

岩永:大学で講義をする際、「自分も研修でここがわからなかった」という経験があるから、研修生にどう伝えれば理解が深まるかを考えながら補足できています。研修で学んでいなかったら、大学で話すなんて絶対にできなかったと思うので、研修があったからこそ今があると感じています。

―では、あらためて仕事のやりがいや面白さを教えてください。

土屋:講師としては、研修後のフィードバックで「よく理解できました」というコメントをいただける瞬間がうれしいです。案件業務の面では、自分の解析がインテリジェンスとなり、企業のセキュリティ強化や意思決定に貢献できるかもしれないという実感がやりがいです。CTFの問題作成では、自分が仕込んだ工夫に気づいてくれた参加者が「ここがおしゃれですね」と書いてくれたことがあって、それがすごく嬉しかった思い出があります。

岩永:研修生が演習を通して理解を深めていく姿を見られることが一番のやりがいです。大学などでセキュリティに興味を持つ学生と話すと、自分が学び始めた頃の気持ちを思い出させてくれます。皆さんとても優秀で、「学生の頃の私よりすごい」と感じることもあって、それが次の自分の刺激にもなっています。

技術を極める道と、技術と人をつなぐ道。今後のキャリア展望

―今後、どのようなスキルを身につけ、どんなキャリアを歩んでいきたいですか?

土屋:マルウェア解析の知識とノウハウをベースに、今後は脅威インテリジェンスや脅威判定の分野を追求していきたいと考えています。自分が生み出した分析が企業のセキュリティ強化に貢献できれば、それが一番うれしいことです。ゆくゆくはセキュリティカンファレンス等で自分の研究を発表できるレベルを目指して、そこで得た知見をNFLabs.の研修にも還元していきたいと思っています。

岩永:脆弱性診断やペネトレーションテストの実践経験をさらに積みながら、将来的には人材育成や大学連携など「技術が必要だけれど、人と人をつなぐ役割」に挑戦していきたいです。今の業務と直結しているので、自然な流れでその方向に向かっている実感があります。

―最後に、NFLabs.やその研修に興味を持つ学生へメッセージをお願いします。

土屋:セキュリティは敷居が高く難しそうに聞こえるかもしれませんが、BootUp/ATT研修のように知識ゼロから支えてくれる環境があります。少しでも「面白そう」「触れてみたい」と思ったら、今の知識に関係なく飛び込んでみてください。新しい世界が開けるはずです。

岩永:研修前は不安もありましたが、実際に手を動かしながら学ぶことで確かな成長を実感できました。自分の挑戦を後押ししてくれる制度と、一緒に成長できる仲間がいる環境です。少しでもセキュリティや弊社に興味を持っていただけたなら、ぜひ挑戦してほしいと思います。